上海市の代表団が台北入り、中台緊張高まる中で都市間フォーラム

[台北 １６日 ロイター] - 華源・上海市副市長を団長とする中国代表団が１６日、年次都市間フォーラムに出席するため、台湾の台北市に到着した。中台の緊張が高まっている中での訪問は異例だ。

華氏は空港で記者団の質問に答えなかった。空港を去る際には台湾独立派団体から「台湾と中国は別の国だ」との叫び声が上がった。

台北市の蒋万安市長はこれまで、このような訪問は緊張が高まる中で必要さを増していると述べている。同市長は伝統的に密接な対中関係を志向する野党・国民党に所属する。

蒋氏は昨年、同フォーラムのために上海を訪問している。

台湾当局は先週、中国が軍事的脅威を強める中、訪問を許可する際に「全体的な状況」を考慮する必要があるとして、上海代表団の一部メンバーのフォーラム出席を拒否した。

台湾で対中国政策を担当する大陸委員会は１６日、「台湾海峡を挟む依然として深刻な状況」に直面しながらもフォーラム開催を許可したことについて、台湾側の善意を示していると表明した。