シリアは内戦開始時の金保有高維持、外貨準備大幅減=関係者
ロイター / 2024年12月17日 7時55分
12月16日、シリア中央銀行は、アサド政権崩壊後も2011年の内戦開始当初とほぼ同じ量の金を保有しているが、外貨準備は大幅に減少した。事情に詳しい4人の関係者がロイターに明かした。写真は、シリア中央銀行に積み上げられたシリア紙幣の束。 同日、ダマスカスで撮影(2024年 ロイター/Ammar Awad)
[ダマスカス 16日 ロイター] - シリア中央銀行は、アサド政権崩壊後も2011年の内戦開始当初とほぼ同じ量の金を保有しているが、外貨準備は大幅に減少した。事情に詳しい4人の関係者がロイターに明かした。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)がシリア中銀のデータに基づいて算出した11年6月のシリアの金保有高は25.8トンだった。ロイターの計算では現在の価格に換算すると22億ドル相当になる。
一方、関係者の話によると、足元の外貨準備高は2億ドル前後で、うちドル準備は「数百万ドル」に過ぎない。
国際通貨基金(IMF)のデータに基づくと、内戦開始時の外貨準備140億ドル、内戦前の10年時点の推定185億ドルに比べて著しく目減りした形だ。
シリア政府の現職高官や元高官は、ドル準備がほぼ枯渇したのは、アサド政権が食料や燃料、軍事費に充当する度合いがどんどん高まっていったからだと述べた。
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