韓国中銀、予想に反し金利据え置き ウォン安定化重視
ロイター / 2025年1月16日 10時45分
[ソウル 16日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は16日、政策金利を3.00%に据え置くことを決めた。事前調査では利下げ予想が大勢だった。昨年の連続利下げの影響を見極めつつ、ここ数週間で対ドルで15年ぶりの低水準となったウォンを支援する狙いもある。
ロイターのエコノミスト調査では、回答者の約8割が政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて2.75%にするとの見通しを示していた。
中銀の金利決定は、昨年12月初旬に尹錫悦大統領が戒厳令を宣布し、韓国を過去数十年で最大の政治危機に陥らせて以降で初めて。この混乱を受けて、政府は2025年の経済成長率見通しを2.2%から1.8%に引き下げた。
乗客乗員179人が死亡したチェジュ航空機墜落事故も経済の重しとなっている。
さらに、ウォンの下落は政策立案者の間で大きな懸念となっている。ウォンは24年第4・四半期に対ドルで10.6%下落、08年第3・四半期以来、四半期で最大の下落幅となった。
今回の据え置きを正しく予想した野村証券のアナリスト、パク・ジョンウ氏は「(きょうの金利決定は)政治的な不透明感が和らぐまで、経済と金融の安定に重点を置くためだろう。われわれは2月の利下げを予想している」と語った。
李昌ヨン総裁は0210GMT(日本時間午前11時10分)ごろに記者会見を行う予定。
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