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米、バイオテクノロジー機器の新輸出規制導入 中国巡る懸念で

ロイター / 2025年1月16日 11時41分

 1月15日、米商務省は、バイオテクノロジー機器と関連する技術に対する新たな輸出規制を導入すると発表した。写真は商務省の紋章。米ワシントンで2017年3月撮影(2025 ロイター/Eric Thayer)

David Shepardson

[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省は15日、バイオテクノロジー機器と関連する技術に対する新たな輸出規制を導入すると発表した。人工知能(AI)とデータサイエンスに関する国家安全保障上の懸念が理由。

米政府はこれまで、中国が軍事力強化とAIを活用した新たな武器の設計に米国の技術を利用する恐れがあると懸念を表明してきた。

商務省は、バイオテクノロジー機器が「人材の成果向上、脳と機械のインターフェイス、生物学的に生成された合成素材、そして場合によっては生物兵器」に利用される可能性があると強調した。

新たな輸出規制は、ハイパラメーターの細胞解析機器と質量分析機器が対象となり、米政府の許可がなければ中国などへの輸出が制限される。商務省はこれらの機器について「AIおよび生物学的な設計ツールの開発を促進するために用いるのに適しているデータを含め、高品質で内容の濃い生物学的データを生成」できると説明した。

この輸出規制は、米先端技術の中国への提供を制限するために米政府が進めている取り組みの一環。商務省は先週、人工知能(AI)向け半導体と技術の輸出規制強化策を発表した。AI分野での米国の支配的な地位を維持する狙いもある。

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