午前の日系平均は反発、米金利低下・株高を好感 円高で上値は重く
ロイター / 2025年1月16日 12時17分
Hiroko Hamada
[東京 16日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比107円38銭高の3万8551円96銭と、反発した。前日の米市場で、米消費者物価指数(CPI)の結果を受け過度なインフレ警戒が和らぎ、金利低下・株高となった流れを引き継いだ。日経平均は朝方には480円高となる場面もあったが、為替の円高進行を受けて次第に上げ幅を縮小し、上値の重さが意識された。
日経平均は前営業日比288円高と堅調にスタートし、一時487円高の3万8932円54銭高まで上昇した。ただ、買いの勢いは続かず一服後は上げ幅を縮め、3万8500円を軸に一進一退の展開となった。外為市場では朝方156円前半で推移していたドルが一時155円前半へ下落するなど、円高が進行。日経平均は一時41円高まで値を消した。
業種別では証券、商品先物取引が堅調だったほか、保険、銀行が底堅く、金融株への物色もみられた。為替の円高を嫌気して輸出株は軟調だった。
日経平均は前日までの5営業日で1600円超下落しており、きょうは「自律反発狙いの買いも入ったようだ」(国内証券・ストラテジスト)という。一方、SBI証券の投資調査部長・鈴木英之氏は「トランプ米政権の動向を見極めたいとする思惑や日銀の利上げ観測も高まっており、日本株の上値は重い状況」と指摘。トランプ氏が大統領に就任した後もなかなか方向感は出づらく、「目先の日経平均は3万8000円―4万円で横ばい圏で推移するのではないか」(鈴木氏)とみている。
TOPIXは0.02%安の2690.18ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9734億2900万円だった。東証33業種では、証券、商品先物取引、石油・石炭製品、サービスなど18業種が値上がり。海運、輸送用機器、空運など15業種は値下がりした。
個別では、日野自動車が6%超高と大幅上昇した。北米向けエンジンの認証問題に関連して米国当局との間で和解したと発表し、手掛かりとなった。一方、村田製作所は5%超安。総額1415億円の株売り出しが嫌気された。
指数寄与度の大きいソフトバンクグループは2%超高。主力のトヨタ自動車は2%超安だった。日産自動車が4%超安、マツダが2%超安で、自動車株の売りが目立った。
プライム市場の騰落数は、値上がり664銘柄(40%)に対し、値下がりが909銘柄(55%)、変わらずが70銘柄(4%)だった。
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