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三菱UFJ銀、頭取ら報酬減額 貸金庫窃盗事件で責任を明確化

ロイター / 2025年1月16日 16時43分

 1月16日、三菱UFJ銀行は、元行員が貸金庫から顧客の資産を盗んだ問題を巡り、経営責任を明確にするため半沢淳一頭取ら5人の関係役員の報酬を減額処分すると発表した。写真は同行の看板。2018年4月、都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)

Miho Uranaka

[東京 16日 ロイター] - 三菱UFJ銀行は16日、元行員が貸金庫から顧客の資産を盗んだ問題を巡り、経営責任を明確にするため半沢淳一頭取ら5人の関係役員の報酬を減額処分すると発表した。半沢頭取は、月額報酬を3カ月の間30%の減額処分にする。堀直樹会長やリテール部門の担当役員らも減額処分となった。他の関係者については、社内規則に従い処分する。

三菱UFJ銀によると、1月10日時点で、被害に遭った顧客は約70人、被害総額は約14億円。現在40件、約7億円を補償した。

金融庁は昨年12月、三菱UFJ銀に対して銀行法に基づく報告徴求命令を出していた。同行はきょう報告書と合わせて、貸金庫の予備鍵の管理を強化し防犯カメラを追加で設置するなどの再発防止策も提出・公表した。中長期的には、貸金庫ビジネスの方向性についても検討していくという。

三菱UFJ銀行では、元支店長代理の今村由香理容疑者(46)が支店に保管してある予備鍵を利用し、顧客の貸金庫を開錠、中にあった資産を盗んだ疑いで1月14日、警視庁に逮捕された。主にFX投資に流用していた。

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