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フィッチ、メキシコをBBBマイナスに格下げ、ジャンクの一歩手前

ロイター / 2020年4月16日 9時51分

 格付け会社フィッチ・レーティングスは4月15日、メキシコの長期外貨建て発行体格付けを「BBB」から「BBBマイナス」に引き下げた。ジャンク(投機的)等級の1段階上の水準となる。見通しは安定的とした。メキシコ市で1月30日撮影(2020年 ロイター/Andres Martinez Casares)

[メキシコ市 15日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは15日、メキシコの長期外貨建て発行体格付けを「BBB」から「BBBマイナス」に引き下げた。ジャンク(投機的)等級の1段階上の水準となる。見通しは安定的とした。

格下げの理由については、新型コロナウイルス感染拡大による打撃でメキシコ経済が今年、「深刻な景気後退(リセッション)」に陥るとの見通しを踏まえたと説明した。

フィッチはメキシコ経済が今年、少なくとも4%のマイナス成長に陥り、財政赤字が拡大すると予想している。

また、今年後半に回復に向かうとしても、近年経済の足かせとなってきた要因が引き続き重しになると指摘した。

ロペスオブラドール政権は、国内総生産(GDP)の9%に相当する1052億ドルの債務を抱える国営石油会社ペメックス[PEMX.UL]の問題にも直面している。

フィッチはペメックスについて、原油価格の急落を踏まえればなおさらリスク要因だとした。

フィッチは今月、すでにジャンク級に格付けしていたペメックスをさらに1段階格下げし、見通しもネガティブとした。

CIバンコのアナリスト、ジェームズ・サラザー氏は「景気見通しの悪化が続いていることを踏まえれば、フィッチの格下げは妥当だ」と述べた。

S&Pグローバル・レーティングも3月、新型コロナによる打撃が、すでに軟調なメキシコ経済やペメックスの経営難を一段と悪化させるとの見方から、メキシコとペメックスの格付けを引き下げた。

メキシコは2019年にすでにマイナス成長に陥っており、新型コロナの感染拡大による影響で今年はより深刻な落ち込みが懸念されている。

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