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フィリピン中銀が緊急利下げ、政策金利50bp引き下げ2.75%に

ロイター / 2020年4月16日 16時41分

<description role="descRole:caption"> 4月16日、フィリピン中央銀行は、5月21日の政策決定会合を待たずに50ベーシスポイント(bp)の緊急利下げを決定した。写真はフィリピン中央銀行のロゴ。マニラで2016年3月撮影(2020年 ロイター/Romeo Ranoco) </description>

[マニラ 16日 ロイター] - フィリピン中央銀行は16日、5月21日の政策決定会合を待たずに50ベーシスポイント(bp)の緊急利下げを決定した。

これにより、政策金利の翌日物リバースレポ金利 は2.75%となる。新たな金利は17日から適用される。

ジョクノ総裁は新型コロナウイルスの感染拡大で、同国が一生に1度しかない危機に直面しているとの見解を示していた。

利下げは今年3度目。2月に25bp、3月に50bpの利下げを実施している。ジョクノ総裁は「大幅な」利下げが必要だと主張していた。

フィリピンの新型コロナ感染者は5453人と、東南アジアで最多。349人が死亡している。

フィリピン政府は人口の約半数に外出禁止を指示。今年の経済成長について、最良のシナリオに沿った場合でもゼロ成長にとどまると予想している。

ジョクノ総裁は12日、「フィリピンは一生に1度しかないような危機に直面している。これらの新しい現実は、中銀に対してより大胆で、かつ適切な行動を求めている」と述べていた。[nL3N2C10MM]

中銀は今年、銀行の預金準備率をさらに200bp引き下げる権限がある。先月にも、流動性支援策として預金準備率を200bp引き下げた。

首都マニラ近郊では1カ月近くにわたって移動や集会が制限されており、経済成長のけん引役である国内消費が打撃を受けている。

*内容を追加しました。

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