最貧国は債務返済猶予のほかにも対策必要、中国も協力を=独財務相
ロイター / 2020年4月16日 15時10分
4月15日、ドイツのショルツ財務相は、ロイターのインタビューで、最貧国が新型コロナウイルスの感染拡大の危機を克服するには債務の返済猶予に加えて追加の対策が必要との考えを示した。写真はインタビューに応じる同相。ベルリンで撮影(2020年 ロイター/Hannibal Hanschke)
[ベルリン 15日 ロイター] - ドイツのショルツ財務相は15日、ロイターのインタビューで、最貧国が新型コロナウイルスの感染拡大の危機を克服するには債務の返済猶予に加えて追加の対策が必要との考えを示した。また、これらの取り組みには中国の協力が不可欠だと指摘した。
20カ国・地域(G20)は15日、財務相・中央銀行総裁会議を開き、新型コロナ感染拡大への対応策を協議。発展途上国の対外債務の返済を年内猶予することで合意した。[nL3N2C401R]
同会議の直前にインタビューに応じたショルツ財務相は「世界の最貧国は支援を必要としているはずで、債務の返済猶予が保証されなければならない」としたうえで、「これには国際協力が必要だ。しかも、これまでの枠組みを大きく超えた協力でなければならない。過去にこうした支援に参加してきた国だけでなく、無論、中国の貢献が極めて重要になる」と語った。
中国は近年、とりわけアフリカを中心とする途上国で世銀をしのぐ債権国に浮上している。
ショルツ財務相は、G20参加国は「管理可能な規模」の債務返済猶予について話し合っており、合意後も、新型コロナ危機終息後の最貧国の経済立て直しを支援する追加の対策が必要だと述べた。
欧州については、新型コロナ危機終息後の経済回復計画の財源に関する問題は「欧州共同の答え」が必要だと語った。
年間最大1000億ユーロの債券を欧州委員会を通じて共同で発行する案をドイツは支持するかとの質問に、ショルツ財務相は、まずは、どのぐらいの額が必要なのかがもっと明確になる必要があると答えた。
「経済の回復に支援が必要で、さらに国および欧州レベルでどのぐらいの額が必要なのかが分かってから、計画の構造について具体的に考えるのが道理にかなっている」と述べるにとどめた。
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