中長期試算の基礎的収支黒字化、新型コロナで後ずれへ=関係筋

ロイター / 2020年7月16日 18時28分

 複数の関係筋によると、内閣府が月末の経済財政諮問会議に提示する中長期試算は、2027年度としてきた基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化の達成時期が後ずれする見通しとなった。写真は4月、都内で撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 16日 ロイター] - 内閣府が月末の経済財政諮問会議に提示する中長期試算は、2027年度としてきた基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化の達成時期が後ずれする見通しとなった。複数の関係者が明らかにした。名目3%成長を実現した場合でPBの黒字化は最短でも28年度と、1年程度先送りとなる案が出ている。

今年1月時点では、政府がPB黒字化を目指す25年度に対GDP(国内総生産)比0.5%(3.6兆円)の赤字が残り、黒字になるのは27年度としていた。新型コロナの影響が収束し、21年度以降の景気回復を想定した今回の新たな試算でも、財政状況の悪化は避けられない。

    新型コロナに伴う先行きの経済動向が見通しにくい現状も反映し、感染収束が後ずれした場合も含めた試算を示すことも検討する。

政府はこれまで高成長の「成長実現ケース」と1%成長を前提とする「ベースラインケース」の2通りのシナリオを示してきた。新型コロナの感染が早期に収束する場合と後ずれする場合とで、試算は計4通りとなる可能性がある。

(竹本能文)

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