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米バンカメ、第2四半期利益が半減 多額の貸倒引当金積み増し

ロイター / 2020年7月17日 1時10分

米金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が16日に発表した第2・四半期決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で多額の貸倒引当金を積み増したことが響き、利益が半分以下に縮小した。ニューヨークで2009年5月撮影(2020年 ロイター/Shannon Stapleton)

[16日 ロイター] - 米金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ) が16日に発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は、新型コロナウイルスの感染拡大で多額の貸倒引当金を積み増したことが響き、利益が半分以下に縮小した。

普通株主に帰属する純利益は32億8000万ドル(1株当たり0.37ドル)。前年同期は71億1000万ドル(同0.74ドル)だった。

リフィニティブのアナリスト予想平均は調整後1株利益が0.26ドル。

貸倒引当金は51億ドルに拡大。繰入額は40億ドルに上った。

もっとも、前四半期に引当金を多く計上していたこともあり、今四半期の引当金計上は同業他社を下回った。第2・四半期の引当金計上額の伸びはバンカメの7%に対し、JPモルガン・チェース が26%、シティグループ が12%、ウェルズ・ファーゴ が138%だった。

ただ、バンカメの引当金計上前の利益は9%減で、引当金を計上する必要がなかったとしても、現在の金利環境が事業モデルを圧迫していることがうかがえる。

国際市場部門の純利益は81%増の19億ドル。債券・為替・商品(FICC)部門の収入は50%増、株式部門は7%増となった。モイニハン最高経営責任者(CEO)は「資本市場での好業績がコンシューマー事業への新型コロナ感染症関連の影響を相殺した」と述べたが、トレーディング収入の伸び率は同業他社を下回った。

総収入(支払利息控除後)は3%減の223億ドル。コンシューマーバンキング部門の純利益は前年同期比7100万ドル減の32億9000万ドル。グローバル資産・投資管理部門は40%超減少した。

本業の収益源である純金利収入(NII)は11%減の108億ドル。ドノフリオ最高財務責任者(CFO)は「長短金利ともに現時点で歴史的な低水準となっている。スプレッドが縮小し、儲けが少ない」とした。

決算を受け株価は約4%下落した。

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