緊急融資策の低い利用率、順調な市場機能を示唆=NY連銀総裁
ロイター / 2020年7月17日 2時2分
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は16日、米連邦準備理事会(FRB)による緊急融資プログラムは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって混乱した信用市場の落ち着きの一助となったと述べた。ワシントンのFRB本部で5月撮影(2020年 ロイター/KEVIN LAMARQUE)
[16日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は16日、米連邦準備理事会(FRB)による緊急融資プログラムは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって混乱した信用市場の落ち着きの一助となり、制度の利用が比較的少ないことは市場が順調に機能していることを示していると述べた。
オンラインイベント向けの準備原稿で、FRBは家計や企業に対する信用の流れを維持するための市場への対応の中で、革新的なアプローチを取る必要があったと指摘。「この対応の規模と範囲は、われわれが直面している状況の重要性と独自性を示している」と語った。
また一部のプログラムはあまり利用されていないが、利用可能な与信枠がまだあることを意味するためにポジティブな兆候だとし、「プログラムの存在が安全策の役割を果たし、借り手が民間市場から手頃な金利で資金を調達できるという点で、信頼感向上に役立っている」とした。
新型コロナウイルス感染が世界的に広がった3月、FRBは経済支援に向け、政策金利をゼロ近辺に引き下げ、一連の緊急融資プログラムを立ち上げるなど迅速に対応した。
これらの措置を巻き戻す計画はあるかとの質問に対し、ウィリアムズ総裁は「現時点では出口戦略に着目するときではない。まだ非常に困難な状況下にある」と応じた。
さらにパンデミックが経済活動の妨げになっているため、インフレ圧力よりもディスインフレ圧力の方が優勢との見方を示した。
*内容を追加しました。
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