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米銀行監督当局、多額の含み損の銀行を追加検査=バーFRB副議長

ロイター / 2024年2月17日 2時43分

米連邦準備理事会(FRB、写真)のバー副議長(金融規制担当)は16日、銀行監督当局が銀行の問題を指摘する割合が過去1年間に高まっており、多額の含み損を抱えている銀行に対する追加的な検査を実施していると明らかにした。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長(金融規制担当)は16日、銀行監督当局が銀行の問題を指摘する割合が過去1年間に高まっており、多額の含み損を抱えている銀行に対する追加的な検査を実施していると明らかにした。

また、新型コロナウイルス禍後、商業用不動産部門に逆風が続いているのを受け、監督当局は銀行が商業用不動産のリスクをどのように管理しているかに「注視している」と述べた。

米シリコンバレー銀行が多額の含み損を主因に経営破綻してから1年近くが経過し、バー氏はFRBが銀行の潜在的な問題をより迅速に発見できるように力を入れていると訴えた。

バー氏は含み損を抱えている銀行に対する追加的な検査に加え、それらの銀行に対して弱点を補完し、自己資本を増強するための措置を講じるよう求めているとも説明。「資金調達が逼迫しかねないリスクのプロファイルを持つ」少数の銀行を継続的に監視していることも明らかにした。

ロイターは昨年12月、銀行数行が昨年春に破綻した後に銀行監督当局が銀行の点検を強化し、銀行の健全性評価の引き下げを含めた追加的な措置を実施していると報じていた。

バー氏は、このような動きが活発化したのは政策変更によるものではなく、経済と金利の環境変化と、それらが銀行の財務にどのような負担をかけるのかを反映したと説明。さらに「私たちは銀行が最も重要な分野に十分注意を払えるように監督当局が支援することを望んでおり、それを期待している」と語った。

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