米労働者、就職で検討する最低賃金が過去最高 NY連銀調査
ロイター / 2024年4月16日 10時12分
米労働者が新たな仕事に就くために受け入れてもよいと考える最低賃金が3月に過去最高を記録したことが、ニューヨーク連銀の最新データで分かった。写真は、米インディアナ州の段ボール製造工場で働く男性従業員。2021年6月22日に撮影。(2024年 ロイター/DS Smith/Handout via REUTERS)
Michael S. Derby
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米労働者が新たな仕事に就くために受け入れてもよいと考える最低賃金が3月に過去最高を記録したことが、ニューヨーク連銀の最新データで分かった。
同連銀によると、平均留保賃金と呼ばれるこの賃金水準は3月時点で8万1822ドルと、昨年11月の前回リポートで示された7万3391ドルから大きく上昇した。上昇をけん引したのは男性、45歳以上の回答者、大学の学位を持たない人という。
リポートでは賃金や賃金以外の報酬に対する満足度が3月に低下したことも示された。昇進の機会に対する満足度は横ばいだった。
インフレ圧力や労働市場の逼迫が続く中、NY連銀がまとめる留保賃金データは上昇傾向を示してきた。インフレは鈍化しつつあるものの、物価上昇圧力は依然として強く、労働者の賃上げ要求につながっている。
一方、雇用主が提示する初任給は3月時点で平均7万3668ドルと、昨年11月の7万9160ドルから低下した。
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