ドル109円後半、中国景気対策が期待下支え
ロイター / 2020年2月17日 16時10分
2月17日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の109円後半。予想を大きく下回る2019年10―12月期実質国内総生産(GDP)と株安を受けて一時円が買われたが、中国の景気対策に対する期待感と株高が下支えとなった。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)
[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の109円後半。予想を大きく下回る2019年10―12月期実質国内総生産(GDP)と株安を受けて一時円が買われたが、中国の景気対策に対する期待感と株高が下支えとなった。
週明けのドルは、前週末終盤の水準から小幅高の109円後半で取引を開始。中国の劉昆財政相が16日、企業支援に向けて段階的な税・費用の削減措置をとっていく方針を表明したこと、週末に新型肺炎の新たな感染者数が急増しなかったことなどを受けて、リスクオンムードの高まりを見越した円売りが先行した。
ところが、日本の10─12月期GDPが前期比年率マイナス6.3%と、事前予想のマイナス3.7%を上回る落ち込みとなり、日経平均が取引開始直後からマイナス幅を拡大すると、円買いが活発化。ドルは109.72円まで下落した。
その後、小幅高で寄り付いた中国株が午後にかけて上げ幅を拡大、日経平均も下げ幅を縮小すると、円買いは一服となりドルは109後半へ再浮上した。「中国株高がアジア市場を下支えした」(外銀)という。
市場では、日本のGDPについて、消費増税前の駆け込み需要の反動以上に、10月の台風など荒天の影響が響いたとの分析が多いようだ。民間消費支出は前期比マイナス2.9%だった。
天候という一時的な要因が大きく影響したため、1─3月期には回復へ転じる可能性が高いとの声も出ているが「新型肺炎の影響によって大きく変わる」(証券)と不透明さを警戒する見方もあった。
黒田東彦日銀総裁は、産経新聞電子版に17日掲載されたインタビュー記事で、新型コロナウイルスの拡大が「国内経済にとって一番大きな不確実性」と指摘した。
ドル/円
午後3時現在 109.83/85 1.0838/42 119.05/09
午前9時現在 109.78/80 1.0840/44 119.01/05
NY午後5時 109.74/77 1.0830/34 118.87/91
(為替マーケットチーム)
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