中南米経済、15─25年は平均ゼロ成長へ 新型コロナなど影響=IMF
ロイター / 2020年4月17日 10時0分
4月16日、国際通貨基金(IMF)は、中南米カリブ諸国の2015─25年の平均経済成長率がゼロになる可能性が高いと予想した。新型コロナウイルスやここ数年で起きた問題の影響が大きいという。2018年9月4日、米ワシントンの本部で撮影(2020年 ロイター/Yuri Gripas)
[ワシントン 16日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は16日、中南米カリブ諸国の2015─25年の平均経済成長率がゼロになる可能性が高いと予想した。新型コロナウイルスやここ数年で起きた問題の影響が大きいという。
アレハンドロ・ワーナー西半球局長はオンライン会見で、IMFは16件の緊急支援要請について急いで手続きを進めているが、その約半数が観光業の落ち込みで打撃を受けているカリブ海諸国によるものだと説明。
それ以外のバルバドス、ホンジュラスなどの国々は従来の金融支援プログラムや既存プログラムの延長を求めてきたと述べた。
IMFは今週発表した最新の世界経済見通しで、今年の中南米経済の成長率がマイナス5.2%になると予測。
ワーナー氏は、中南米諸国は1950年代に国民経済計算のデータ公表を開始して以降で最悪のリセッション(景気後退)に直面していると指摘。
「今回のショックだけでなく、2015─25年の10年間に経験するであろう負のショックが蓄積する。平均すると、同期間はゼロ成長になる可能性が高い」と述べた。
同氏はまた、アルゼンチンが16日に公表した総額700億ドルの対外債務の再編案について精査すると述べ、経済状況を分析する「4条協議」のスケジュールを決めるためにアルゼンチン当局と協力していると明らかにした。[nL4N2C40O2]
中南米全体については、新型コロナの流行が社会不安につながる可能性をIMFは懸念していると指摘し、各国政府は新型コロナ対応策を策定する際に社会の断層に留意すべきだとした。
この記事に関連するニュース
-
米大統領選、リスク要因=「もしトラ」で幅広い政策変更―IMF
時事通信 / 2024年7月18日 22時3分
-
IMF、24年世界成長率見通し3.2%に据え置き インフレリスク指摘
ロイター / 2024年7月16日 22時3分
-
タイの潜在成長率が3%に低下、中銀総裁は構造改革の必要性訴え(タイ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月16日 1時0分
-
米は債務抑制を、IMFが増税提言 経済成長・インフレ鈍化は評価
ロイター / 2024年6月28日 8時40分
-
IMFによる金融セクター評価プログラムの最終報告について…今後の金融規制の方向性
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月28日 7時0分
ランキング
-
1今回のシステム障害、補償はどうなる?…「保険上の大惨事」「経済的損害は数百億ドル」
読売新聞 / 2024年7月20日 21時24分
-
2「みんなの意見は正しい」はウソである…ダメな会社がやめられない「残念な会議」のシンプルな共通点
プレジデントオンライン / 2024年7月20日 16時15分
-
3AI利用で6割が「脅威感じる」 規則・体制整備に遅れも
共同通信 / 2024年7月20日 16時50分
-
4次はコメで家計大打撃!? 昨年の猛暑の影響で不足が懸念、約11年ぶりの高値水準に 銘柄によっては品薄や欠品も
zakzak by夕刊フジ / 2024年7月20日 10時0分
-
5苦境の書店、無人店舗が救う? 店内で感じた新たな可能性
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月20日 7時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)