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中国、世銀に最貧国の債務返済猶予を呼びかけ

ロイター / 2020年4月17日 13時12分

<description role="descRole:caption"> 4月16日、中国は、世界銀行に対し、新型コロナウイルスの感染拡大に対処する最貧国の債務返済を猶予するよう呼びかけた。写真は世銀のマルパス総裁。北京で昨年11月撮影(2020年 ロイター/Florence Lo) </description>

[ワシントン 16日 ロイター] - 中国は16日、世界銀行に対し、新型コロナウイルスの感染拡大に対処する最貧国の債務返済を猶予するよう呼びかけた。

中国の劉昆財政相は世銀開発委員会に向けた声明で、パンデミック(世界的な大流行)の影響による債務持続面の脆弱性に対処すべく、官民問わず全ての債権者が20カ国・地域(G20)が合意した協調行動に参画すべきだと述べた。

もし世銀グループが「融資の返済猶予に向けた協調行動に参加しない場合、開発資金を融資する国際金融機関としての立場が弱体化し、融資イニシアティブの効率性も損なわれる」とした。

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁は15日、最貧国の債務返済を一時的に停止することで合意した。

世銀のマルパス総裁は、多国間の開発銀行(MDBs)による融資返済の猶予を巡り、新規の資金拠出による補てんがない限り、短期的には貸し手の前倒し融資実行力をそぎ、長期的にはそのレバレッジ能力を減少させると指摘。借り手の貧困国にも損害となるリスクがあるとの見解を示していた。

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