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中国粗鋼生産、3月は前年比1.7%減 新型コロナで需要低迷

ロイター / 2020年4月17日 14時18分

 4月17日、中国国家統計局が発表した3月の粗鋼生産は、前年同月比1.7%減の7898万トンだった。提供写真(2020年 ロイター/China Daily)

[北京 17日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した3月の粗鋼生産は、前年同月比1.7%減の7898万トンだった。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、在庫の積み上がりと利益率の低迷を受けて鉄鋼メーカーが生産を削減した。

前年同月の粗鋼生産は8033万トンだった。

統計局のデータを基にロイターが算出した3月の1日当たりの平均生産量は255万トンと、昨年1─2月以降で最低だった。今年1─2月は258万トンだった。

中国の鉄鋼業界は、新型コロナ流行に伴う国内外の需要低迷で打撃を受けており、3月中旬の在庫は少なくとも14年ぶりの高水準に達した。

一部の鉄鋼メーカーは、利益率の低下で生産を削減。新型コロナ対策を背景に業務の正常化も遅れている。

ただCRU(北京)のアナリスト、リチャード・ルー氏は鉄鋼生産が劇的に減少することはないと予想。「メーカーは適度なキャッシュフローを維持するため、生産を続けるだろう」とし、下流部門で鉄鋼需要が急速に回復していると指摘した。

同氏は「市場は追加刺激策を期待しており、これも鉄鋼価格を下支えする要因になる」とも述べた。

1─3月の粗鋼生産は前年同期比1.2%増の2億3445万トンだった。

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