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インド中銀、リバースレポレートを25bp引き下げ 銀行の融資促す

ロイター / 2020年4月17日 19時47分

[ムンバイ 17日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は17日、銀行の融資を促し経済成長を下支えするため、政策金利のリバースレポレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ、3.75%にすると発表した。

ダス総裁は、銀行が抱える余剰資金が融資にまわるよう後押しするためだと説明。即時実施するとした。

レポレートは4.40%に据え置いた。

リバースレポレートの引き下げは予想外。インド中銀は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、先月27日にレポレートを75bp、リバースレポレートを90bpそれぞれ引き下げていた。

ダス総裁は、インドの経済・金融情勢が一部で「急速に悪化している」と指摘。

「政府支出や中銀の様々な流動性向上措置によって銀行システムの余剰流動性が大幅に増えている」とし「銀行がこうした余剰資金を生産的な経済分野への投融資に回すよう、リバースレポレートの引き下げを決めた」と説明した。

インドでは景気減速を背景に、数四半期前から、銀行が融資に極度に慎重になっている。銀行がリバースレポで中銀に預けている資金は6兆ルピー(784億4000万ドル)を超えている。

エムケイ・ウエルス・マネジメントのリサーチ部門トップ、ジョセフ・トマス氏は「こうした資金の流れを容易に止められるかは疑問だ。銀行が投融資を見送っているのは、現在の状況で投融資をすれば業績に悪影響が出ると懸念しているからだ」と述べた。

<的を絞った措置>

中銀は的を絞った長期のレポオペなど一連の追加措置も発表した。新措置で最大5000億ルピーが銀行に供給される見通し。各行がこれら資金を投資適格級債券やコマーシャルペーパーなどに投じることが条件だ。

中銀はまた、全国農業農村開発銀行、インド小企業開発銀行、全国住宅銀行向けにリファイナンスファシリティーを設けた。さまざまな農村・小規模企業セクターの長期資金ニーズに対応する。

モディ首相は「中銀による本日の発表は大いに流動性を促進し、信用供給を改善するだろう」とツイート。「これらの措置は小規模企業、中小零細企業、農家、貧困層を支援するだろう」とした。

ただアナリストは、政府による追加支援が必要だと指摘する。

エーデルワイスのリードエコノミスト、マドハビ・アロラ氏は「新型コロナ流行に伴う成長の下振れリスクの高まりに対応するには、さらに的を絞った財政・金融政策の協調が必要かもしれない」と述べた。

ダス総裁は、状況を注視し、必要があればさらなる措置を講じるとした。また、予想されるインフレ軌道が政策余地を生み、いかなるサプライサイドショックも防ぐだろうと述べた。

*内容を追加しました。

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