ペロシ氏、下院が可決の新型コロナ対策法案で与野党協議見込む
ロイター / 2020年5月18日 7時46分
5月17日、米野党・民主党のペロシ下院議長は、下院が可決した3兆ドル規模の新たな新型コロナウイルス対策法案について、与党共和党と協議を行うことになるとの見通しを示し、民主党に「レッドライン(譲れない一線)はない」と述べた。写真はワシントンで14日撮影(2020年 ロイター/Erin Scott)
[ワシントン 17日 ロイター] - 米野党・民主党のペロシ下院議長は17日、下院が可決した3兆ドル規模の新たな新型コロナウイルス対策法案について、与党共和党と協議を行うことになるとの見通しを示し、民主党に「レッドライン(譲れない一線)はない」と述べた。
民主党が多数派の下院は15日、同法案を可決。5000億ドルの州政府向け支援や家計への追加現金給付、医療従事者などに対する支払いなどを盛り込んだ。
ペロシ議長は、協議開始に向け共和党から対案が出されたかとの質問に対し「提案される法案が協議なしに成立することはない」と述べた。
共和党とトランプ政権は、新たな新型コロナ対策として企業の訴訟免責や追加減税を検討している。民主党はこれらの案に反対しているが、ペロシ議長は17日に放送されたCBSの番組「フェース・ザ・ネーション」で、「レッドラインはない」と語った。
共和党指導部は、民主党の法案に反対しており、トランプ大統領は仮に上院で可決されて自身に送付されても署名しない考えを示している。共和党のマコネル上院院内総務も、否決されることが最初から分かっているなどと述べている。
ペロシ氏は、失業者の早期支援の必要性を念頭に「時間が最も重要だ」と指摘。過去の法案では共和党が案を示し、その可決に向けて超党派で取り組んだとし「それがわれわれの期待することだ」と語った。
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