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トランプ氏の駐独米軍削減案に、独国防相「安全保障は取引できない」

ロイター / 2020年6月17日 9時6分

 ドイツのクランプカレンバウアー国防相は6月16日、北大西洋条約機構(NATO)は貿易機関ではなく、安全保障は取引できるものではないと述べ、トランプ米大統領の前日の発言を批判した。5月6日、ベルリンで代表撮影(2020年 ロイター/Hannibal Hanschke)

[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツのクランプカレンバウアー国防相は16日、北大西洋条約機構(NATO)は貿易機関ではなく、安全保障は取引できるものではないと述べ、トランプ米大統領の前日の発言を批判した。

トランプ氏は前日、ドイツはNATO加盟国に求められる防衛費を拠出していないとし、ドイツが防衛費を増加させない限り、米国は駐独米軍の規模を縮小させると述べた。

NATOは2014年、加盟する30カ国は国内総生産(GDP)の2%を国防費に充てるとの目標を定めたが、ドイツを含め大半の加盟国が目標を達成していない。

クランプカレンバウアー氏はベルリンにある政治財団での会合で「NATOは貿易機関ではなく、安全保障はコモディティー(商品)ではない」と発言。「NATOは連帯と信頼の上に成り立ち、共通の価値観と共通の利益に基づいている」と述べた。

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