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石油製品の在庫増加、精製マージンの低迷続く=IEA

ロイター / 2020年6月17日 10時11分

[ロンドン 16日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は16日、石油製品の在庫がここ数カ月で大幅に増加しており、道路輸送用や航空輸送用の燃料など石油製品の精製マージンは目先、低迷が続くとの見通しを示した。

IEAによると、新型コロナウイルス対策で導入された移動制限により、4月の移動量は世界全体で70%近く減少。5月も40%減少した。

これを受け、欧州の北西部やアジア太平洋の主要地域で精製マージンがマイナスになった。

IEAによると、4月の世界の精製処理量は前月比で日量660万バレル減の日量6880万バレル。5月も日量100万バレル減少した。

4月の経済協力開発機構(OECD)加盟国の石油製品在庫は日量200万バレル増の15億6000万バレル。

5月の速報値によると、原油・石油製品の在庫は日米で増加。欧州では減少した。

5月の欧州の石油製品在庫は1030万バレル減。米国の在庫は4350万バレル増。

IEAによると、欧州北部ではロックダウン(都市封鎖)を緩和する国が増えており、道路の交通量・移動量が通常の水準近くまで戻った。米国でも過去最高水準に戻ったが、製油活動の完全な回復は2022年以降になる見通しという。

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