英CPI、5月は4年ぶりの低い伸び 原油安で燃料は過去最大の下落
ロイター / 2020年6月17日 17時39分
[ロンドン 17日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、前年比上昇率が2016年6月以来の低水準となった。新型コロナウイルスの流行で世界的に需要が落ち込み、原油価格が下落したことが影響した。
5月のCPIは前年比0.5%上昇、4月(0.8%上昇)から減速した。
エネルギー、食品、アルコール、たばこを除外したコアCPIは前年比1.2%上昇。4月は1.4%上昇だった。
エコノミストの予想は、CPIが前年比0.5%上昇、コアCPIは同1.3%上昇だった。
ONSの統計担当者は「原油価格がここ数カ月、大きく下げており、5月も引き続きガソリン価格が下落した」と述べた。
インフレ圧力の弱まりは、イングランド銀行(英中銀)が追加緩和しやすい環境をもたらす。ロイターのエコノミスト調査では、英中銀がは18日の金融政策委員会(MPC)で、債券買い入れ枠を1000億ポンド拡大するとの予想が大勢。
パンテオン・マクロエコノミクスのサミュエル・ツームズ氏は、年内のインフレ率はゼロ近辺で推移すると予想。「極度に低いインフレ見通しからみて、MPCが明日債券買い入れの拡大を公表するのは妥当」との見方を示した。
資産運用会社プレミア・ミトンの最高投資責任者(CIO)、ニール・ビレル氏は「インフレは当面、英中銀を心配させる要因ではない。中銀が懸念するのは成長のほうだ」と述べた。
5月は、燃料・潤滑油価格が前年比16.7%下落と過去最大の下落率を記録。衣料は前年比3.1%下落で2010年7月以来の大幅な値下がりとなった。
5月の英生産者物価産出指数は、前年比1.4%低下。4月(0.7%低下)から予想(0.9%低下)以上に下げが加速した。
*さらに内容を追加して再送します。
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