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FCAとPSAの合併、EUが長期調査開始 小型バン市場を懸念

ロイター / 2020年6月18日 1時59分

欧州連合(EU)は17日、自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と「プジョー」を傘下に持つPSAの合併計画について、4カ月にわたる調査に着手した。仏サンナゼールで昨年11月撮影(2020年 ロイター/Stephane Mahe)

[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)は17日、自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) と「プジョー」を傘下に持つPSA の合併計画について、4カ月にわたる調査に着手した。合併によりEU加盟国のうち14カ国と英国で小型バン市場の競争が阻害される恐れがあるとしている。

EUの執行機関である欧州委員会は、合併後の小型バン市場のシェアに懸念を表明。「多くの国でFCAとPSAは市場で大きな地位を確立させており、両社の合併で主要な競争相手が1社減ることになる」とし、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ベルギー、ギリシャ、英国などで競争が阻害される恐れがあるとした。

FCAとPSAは2021年第1・四半期末までに合併手続きを完了させたい考え。両社は共同声明で「顧客、欧州の産業、およびFCAとPSAの双方にとり合併が大きな恩恵をもたらすことを欧州委を含む当局に報告する」とした。

FCAとPSAは今月10日までに譲歩案を示すよう求められていたが、譲歩の姿勢を示さなかったため、予備審査の期限終了と同時に4カ月にわたる調査が開始された。今回の調査の結果は10月22日に公表される。

FCAとPSAの合併については、すでに米国、中国、日本、ロシアの当局が承認。実現すれば世界第4位の自動車メーカーが誕生する。

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