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米上院共和党が警察改革法案、首絞め拘束の明確な禁止含まず

ロイター / 2020年6月18日 2時0分

米上院共和党は17日、警察改革法案を公表した。ミネソタ州で黒人男性の死亡につながり、争点となっている「チョークホールド(首を圧迫して容疑者を拘束する)」の明確な禁止は盛り込まれなかった。代表撮影(2019年 ロイター)

[ワシントン 17日 ロイター] - 米上院共和党は17日、警察改革法案を公表した。ミネソタ州で黒人男性の死亡につながり、争点となっている「チョークホールド(首を圧迫して容疑者を拘束する)」の明確な禁止は盛り込まれなかった。

法案策定を主導した上院共和党で唯一のアフリカ系米国人のティム・スコット議員は「米国は人種差別の国ではない」と言明し、容疑者と警察双方の安全を高める内容と説明した。マコネル共和党・上院院内総務は、来週にも審議を開始すると語った。

先週発表された下院民主党案は同日中に下院司法委員会で承認される見通しで、7月4日までに本会議で採決が実施される可能性がある。

両法案ともに、リンチ行為をヘイトクライム(憎悪犯罪)とするほか、警官らへのボディーカメラの着用義務付け、警官訓練の改善などの案などが盛り込まれている。

しかし、警察の不正行為に対処するため法的かつ政策上の改革を迫る民主党案とは異なり、共和党案ではチョークホールドを明確に禁止せず、連邦政府補助金を利用してチョークホールドの使用抑制を目指す。

さらに、殺傷力の高い武器の使用を制限する新規則を設けず、容疑者が警察の不正行為を提訴することは容認しない。

民主党は共和党案は不十分と批判。シューマー民主党・上院院内総務は「同法案には大々的な改善が必要」と述べ、上院民主党がどのような対応に出るかは現時点で不透明だ。一方、マコネル院内総務は民主党案が議会を通過できないとの認識を示している。

トランプ大統領は前日、警察改革を巡る大統領令に署名した。武器使用を巡る基準適用のほか、チョークホールドの禁止などを奨励する内容。

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