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豪失業率、8月は予想外の低下 非正規中心の雇用拡大に不安も

ロイター / 2020年9月17日 12時47分

 豪連邦統計局が17日発表した8月の雇用統計によると、失業率は6.8%と、市場予想(7.7%)に反して低下した。就業者数も増えたが、パートタイム労働者が大部分を占めた。写真は外出制限で人気のないメルボルンの繁華街。7月に撮影。(2020年 ロイター/Sandra Sanders)

[シドニー 17日 ロイター] - 豪連邦統計局(ABS)が17日発表した8月の雇用統計によると、失業率は6.8%と、市場予想(7.7%)に反して低下した。就業者数も増えたが、パートタイム労働者が大部分を占めた。

失業率は、予想は。約22年ぶりの高水準だった7月の7.5%からさらに上昇すると見込まれていた。

就業者数は前月比11万1000人増で、増加幅は7月とほぼ同水準の大幅な伸びを示した。市場予想は5万人減だった。予想に反して就業者数が増加したことが、失業率の低下に寄与した。

新型コロナウイルス禍に再び見舞われ8月初めにロックダウンを実施したビクトリア州では、就業者数が4万2000人(1.3%)減少した。

8月の統計を受け、エコノミストらは失業率が豪中銀や財務省が予想するように10%まで上昇することはないとみている。

キャピタル・エコノミクスのアナリスト、マーセル・ティーリアント氏は「ビクトリア州の制限は年内に緩和される見込みで雇用は拡大し続けるだろう」と述べた。

ただ8月の就業者数増加の主因はパートタイム採用の増加(7万4800人増)。労働市場にはなおかなりの緩みがあることを示した。

また、職には就いているが、もっと長く働きたいと考えている不完全就業者の割合は11.2%で、前年8月を2.7%ポイント上回った。

BISオックスフォード・エコノミクスのチーフエコノミスト、サラ・ハンター氏は、労働参加率の低下や、有効活用されていない労働力の割合の上昇を踏まえると、失業率の低下はパンデミックの影響を実態より軽微にみせていると指摘。雇用回復局面では、その2項目が反転する必要があると述べた。さらに労働市場の緩みは少なくともあと1年は賃金の伸びを抑える要因になるとの見方を示した。

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