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エチオピア政府、TPLFに最後通牒 州都の制圧間近

ロイター / 2020年11月17日 20時32分

 エチオピア北部ティグレ州を支配するティグレ人民解放戦線(TPLF)に対する軍事行動を行っている連邦政府は11月17日、数日内にティグレ州の州都メックエル制圧に乗り出す姿勢を示した。写真はアビー首相。代表撮影(2018年 ロイター)

[アジスアベバ/ジュネーブ 17日 ロイター] - エチオピア北部ティグレ州を支配するティグレ人民解放戦線(TPLF)に対する軍事行動を行っている連邦政府は17日、数日内にティグレ州の州都メックエル制圧に乗り出す姿勢を示した。

アビー首相は17日、フェイスブックに「ティグレ人側と武装勢力に与えた降伏期限は今日までだった。法の執行のための最終行動を、数日内に行う」と投稿した。

連邦政府軍は4日、TPLFが武装蜂起したとして空爆や地上戦を開始した。

TPLF側は先週末、隣国エリトリアにロケット弾を発射。また2万5000人が難民となって隣国スーダンに流入するなど、紛争は周辺諸国に飛び火する事態となっている。死者は数百人とも、数千人とも言われている。

現地は通信事情が悪く、メディア報道も禁じられているため、ロイターは双方の主張の正確さを客観的に検証できていない。

政府の緊急タスクフォースによると、アビー首相が最後通牒を発する前に、連邦政府軍は州都メックエル郊外にあるTPLFの攻撃目標を破壊したという。攻撃目標は特定されていない。

一方、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は17日、この紛争について「全面的な人道危機」との見解を表明。スーダンに流入した難民はすでに2万7000人超に上るとした。

またティグレ州からは1日あたり約4000人が避難しており、「大規模な住民の排斥」が行われていることを示している、と指摘した。

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