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米FDA諮問委、モデルナの新型コロナワクチン緊急使用を支持

ロイター / 2020年12月18日 8時58分

12月17日、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は、米バイオ医薬品大手モデルナの新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を支持した。写真はモデルナのロゴとワクチンのイメージ。11月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[17日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は17日、米バイオ医薬品大手モデルナの新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を支持した。感染状況が深刻な米国で2つ目のワクチンが承認される道が開かれた。

外部有識者で構成する諮問委の採決結果は賛成20、反対0、棄権1。

18歳以上の成人について、同ワクチンはリスクよりも恩恵の方が大きいとの判断を下した。

諮問委は1週間前、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンについて同様の支持を表明。FDAはその翌日にこのワクチンの緊急使用を承認した。

FDAは17日中あるいは18日にもモデルナのワクチンの緊急使用を承認する見通しだ。

諮問委のメンバーで、ワクチンの緊急使用を支持したメハリー医科大学のジェームズ・ヒルドレス総長は「1月にウイルスの(遺伝子)配列を得るところから始まり、12月に2つのワクチンが利用可能になるというのは素晴らしい成果だ」と述べた。

一方、棄権した米国立衛生研究所(NIH)のマイケル・クリラ氏は、18歳以上の成人への全面的な承認は対象が広過ぎると指摘。「これら全ての年齢層についてリスクよりも恩恵が大きいという確信が持てない。新型コロナの深刻な症状を発症するリスクが高い人に対象を狭めることが望ましい」と語った。

アザー厚生長官はCNBCとのインタビューで、FDAの承認が下り次第、モデルナのワクチン590万回分が全米に配布される見通しとし、「週明け21、22、23日の接種に向け、週末に出荷を開始する用意が整っている」と語った。

ファイザーのワクチンはセ氏マイナス70度で保管する必要があるなど、輸送面で複雑な課題が伴うが、モデルナのワクチンはこういった超低温管理の必要がなく、地方への供給が比較的容易となる。

米当局者らは、ファイザー/ビオンテックのワクチンとモデルナのワクチンを合わせて年末までに4000万回分(2000万人接種分)の出荷を目指している。

*内容を追加しました

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