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リオ・ティント、通期利益が約10年ぶり高水準 中国の需要が寄与

ロイター / 2021年2月17日 18時24分

[17日 ロイター] - 英豪系資源大手リオ・ティントが発表した2020年通期決算は、2011年以降で最高の利益を計上した。最終配当も過去最高となった。

中国の積極的なインフラ投資で鉄鉱石の需要が拡大し、鉄鉱石価格が急伸したことが寄与した。

中国の2020年の鉄鉱石輸入は過去最高。鉄鉱石価格は50%以上値上がりした。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、世界経済が回復すれば、資源大手の業績はさらに上向くとの見方も出ている。

同社は「新型コロナ感染症の流行は、2020年の鉄鉱石需要に異なる影響を及ぼした。中国の堅調な輸入拡大が中国以外の輸入縮小を十二分に補った」と表明した。

最終配当は1株3.09ドルで過去最高。前年の2.31ドルを上回った。1株0.93ドルの特別配当も発表した。

通期の実質利益は124億5000万ドル。前年は103億7000万ドルだった。リフィニティブ・IBESのデータによると、アナリスト予想は120億2000万ドルだった。

ライバルのBHPグループが16日発表した上半期(7─12月)決算は、利益が7年ぶりの高水準となり、中間配当も過去最高額となった。中国からの強い需要を受け、鉄鉱石が高値を保ったことが寄与した。

リオ・ティントのヤコブ・スタウショーン最高経営責任者(CEO)は「昨年は多額の利益を計上した」とした上で、「昨年は負債も大幅に圧縮し、純債務が10億ドルを下回った」と述べた。

ペンダル・グループのポートフォリオマネジャー、ブレントン・サーンダーズ氏は、良好な決算で、配当が予想を大幅に上回ったとしながらも「現実を甘く見てはならない。業績の最大部分は依然として商品価格の上昇に負っている」と述べた。コストは抑制されているという。

リオ・ティントの最終配当と特別配当は総額65億ドル。BHPの配当は51億ドルだった。

リオ・ティントは、鉄鋼産業など顧客の温室効果ガス排出量削減に向けた新たな目標も設定。報酬委員会は短期のインセンティブプランに気候変動を加えた。

*内容を追加しました。

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