米2月住宅着工10.3%減、寒波で半年ぶり低水準 許可件数も急減
ロイター / 2021年3月18日 0時53分
3月17日、 米商務省が発表した2月の住宅着工件数(季節調整済み)は、全米の広い地域が寒波に見舞われる中、年率換算で前月比10.3%減の142万1000戸となり、昨年8月以来半年ぶりの低水準に沈んだ。市場予想は156万戸だった。写真は2008年3月、コロラド洲デンバーの住宅建設現場(2021年 ロイター/Rick Wilking)
[ワシントン 17日 ロイター] - 米商務省が17日発表した2月の住宅着工件数(季節調整済み)は、全米の広い地域が寒波に見舞われる中、年率換算で前月比10.3%減の142万1000戸となり、昨年8月以来半年ぶりの低水準に沈んだ。市場予想は156万戸だった。
前年同月比では9.3%落ち込んだ。地域別では、北東部、中西部、南部が減少する一方、西部は反対に増加した。
許可件数も急減し、10.8%減の168万2000戸。許可件数は通常1─2カ月後に着工件数となる。
ブリーン・キャピタルのシニア経済顧問、コンラッド・デクワドロス氏は「統計が天候要因の影響を受けているため、経済の基調的な強さを読み解くことはできない」としながらも、「3月の統計では個人消費や鉱工業生産、建設活動に力強い回復が見られるだろう」と述べた。
住宅市場は新型コロナウイルス禍の中でも底堅く推移してきたが、ここにきて不安要素もうかがえる。市場を支えてきた住宅ローン金利は30年固定金利が3.05%と8カ月ぶりの水準に上昇。供給障害の影響で商品(コモディティー)価格も値上がりしており、針葉樹材は2月に前年比79.7%高騰した。
最も大きなシェアを占める一戸建て住宅の着工件数は8.5%減少し104万戸と半年ぶりの低水準。一戸建て住宅の許可件数も10%落ち込み114万3000戸だった。
変動の大きい集合住宅の着工件数は15%減の38万1000戸。許可件数は12.5%減の53万9000戸だった。
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