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中国、石炭のクリーン利用に314億ドルの再融資枠

ロイター / 2021年11月18日 1時13分

中国は、石炭のクリーンな利用を支援するため、2000億元(313億5000万ドル)相当の特別再融資枠を設立する。写真は2019年11月、中国・黒竜江省の石炭発電施設(2021年 ロイター/Muyu Xu//File Photo)

[北京 17日 ロイター] - 中国は、石炭のクリーンな利用を支援するため、2000億元(313億5000万ドル)相当の特別再融資枠を設立する。中国の国営中央テレビ(CCTV)が17日夕、中国国務院(内閣に相当)の話として伝えた。

英グラスゴーで開催された第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、世界最大の石炭生産および消費国の中国が石炭火力の「段階的廃止」という表現を弱めるよう働きかけたという批判に対し、中国は石炭消費量の削減に向けて「多大な努力」を既にしていると反論していた。

CCTVによると、この再融資枠は、石炭のクリーンで効率的な処理を促進するのに充てる。具体的な内容は明らかにされていないが、有害な汚染物質や不純物を除去する洗浄などが含まれる可能性がある。

この再融資枠は、安全で効率的、環境に配慮したスマートな石炭採掘を促進し、石炭鉱床にある非従来型の天然ガス「炭層メタン」の開発、利用を促進することも目的としているという。

国務院は、この再融資枠は中国人民銀行(中央銀行)が今月発表した二酸化炭素(CO2)排出量削減のための融資に追加するものだと説明した。中国人民銀行は8日、中国の長期的なカーボンニュートラル目標に向け、企業のCO2排出量削減を支援するため金融機関に低コストで融資をすると発表していた。

石炭はCO2排出の大きな要因となっており、中国の一次エネルギー消費量に占める石炭の割合は2020年に56.8%だった。10年前の約68%からは低下した。

習近平国家主席は9月、中国が海外での石炭火力発電プロジェクトの新規建設を中止すると発表した。だが当局は数週間前に、電力不足を解消するために国内での化石燃料生産量の増加を指示した。

習氏は4月、中国が26年から石炭使用の段階的削減を始めると語っていた。

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