米国株式市場=下落、大手ハイテク株に売り オミクロン株懸念
ロイター / 2021年12月18日 7時33分
米国株式市場は下落して取引を終えた。パンデミック(世界的大流行)下で実施した景気刺激策を早期に終了させるとの米連邦準備理事会(FRB)の決定が消化され、新型コロナウイルスのオミクロン変異株を巡る懸念が広がる中で大手ハイテク株が売られた。写真はニューヨーク証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)
[17日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。パンデミック(世界的大流行)下で実施した景気刺激策を早期に終了させるとの米連邦準備理事会(FRB)の決定が消化され、新型コロナウイルスのオミクロン変異株を巡る懸念が広がる中で大手ハイテク株が売られた。
米半導体大手エヌビディアが2.1%安となったほか、アルファベットも1.9%下落し、S&P総合500種やナスダック総合の重しとなった。
S&P500グロース株指数は0.7%、バリュー株指数は1.4%それぞれ値下がりした。
S&P主要11セクター全てが下落。金融が2.3%安、エネルギーが2.2%安だった。
米ファイザーが17日、パンデミックが2024年まで収束しない可能性があるという見方を示したことも不確実性を強めた。
また、この日はオミクロン株による再感染リスクがデルタ株に比べ5倍以上高いことが、英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究から分かった。
このほか、トレーダーは先物取引と株価指数オプション取引、個別株オプション取引の清算日が重なる「トリプルウィッチング」や年末の税金対策売りによってボラティリティーが高まった可能性があると指摘。
テーミス・トレーディングのトレーディング部門共同マネジャー、ジョー・サルッツィ氏は「きょうは巨額のオプション満期日だ」とし、オミクロン株やボラティリティーの高まりで市場に不確実性が生じているとした。
主要3株価指数が下落する中、小型株で構成されるラッセル2000指数は1%高。ただ11月上旬に付けた過去最高値からは10%超下落している。
オプション期日を迎えたことで、米取引所の合算出来高は166億株に膨らみ、直近20営業日の119億株を大幅に上回った。
週間ではS&P500が1.9%安、ダウが1.7%安、ナスダックが2.9%安だった。
個別銘柄では、米ソフトウエア大手オラクルが17日に6.4%下落。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、オラクルが医療情報技術(HCIT)を手掛けるセルネルを300億ドルで買収する方向で交渉中と報じた。セルネル株価は12.9%急騰した。
米宅配大手フェデックスは約5%高。22年度の業績予想を元の見通しに戻した。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.50対1の比率で上回った。ナスダックでは1.16対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35365.44 -532.20 -1.48 35800.1 35800. 35284.
1 11 26
前営業日終値 35897.64
ナスダック総合 15169.68 -10.75 -0.07 15036.7 15288. 14960.
7 78 37
前営業日終値 15180.44
S&P総合500種 4620.64 -48.03 -1.03 4652.50 4666.7 4600.2
0 2
前営業日終値 4668.67
ダウ輸送株20種 15828.97 -172.36 -1.08
ダウ公共株15種 950.07 -12.80 -1.33
フィラデルフィア半導体 3761.04 -5.28 -0.14
VIX指数 21.57 +1.00 +4.86
S&P一般消費財 1545.06 -7.58 -0.49
S&P素材 548.50 -7.31 -1.32
S&P工業 863.98 -14.94 -1.70
S&P主要消費財 780.14 -13.47 -1.70
S&P金融 639.39 -14.84 -2.27
S&P不動産 311.65 -0.94 -0.30
S&Pエネルギー 408.68 -9.38 -2.24
S&Pヘルスケア 1603.75 -10.89 -0.67
S&P通信サービス 262.92 -1.81 -0.68
S&P情報技術 2944.89 -19.06 -0.64
S&P公益事業 353.51 -5.45 -1.52
NYSE出来高 35.52億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28490 - 30 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 28425 - 95 大阪比
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