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香港の銀行、相次ぎ預金金利引き上げ 融資需要などで資金需給逼迫

ロイター / 2023年5月17日 16時42分

 5月17日、香港の銀行が相次いで預金金利を引き上げている。写真は大新銀行のロゴ。2017年9月、香港で撮影(2023年 ロイター/Bobby Yip)

[香港 17日 ロイター] - 香港の銀行が相次いで預金金利を引き上げている。融資需要の急増や投資資金の流出で銀行間市場の資金需給が逼迫していることが背景だ。

香港では今年、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げにもかかわらず、大半の銀行が預金金利を据え置いていたが、過去2週間で大新金融集団、中信銀行(国際)、中国建設銀行(アジア)など12行近くが預金金利を引き上げた。一部の銀行の3カ月物預金金利は3.9─4.0%と、2022年後半以来の高水準となっている。

アナリストによると、背景には銀行システムの流動性が急低下していることがある。

香港金融管理局(HKMA)が香港ドルのペッグ制防衛に向けて介入する中、民間銀行がHKMAに持つ決済性預金残高(アグリゲートバランス)は2008年以来の水準に減少。

DBS銀行のエコノミスト、サミュエル・ツェ氏は「アグリゲートバランスが450億香港ドルに減少しており、各行は銀行間金利が上昇の一途をたどると予想している。景気回復で香港ドルの需要が拡大している」と述べた。

香港の主要政策金利は米国の政策金利と連動するが、香港では融資需要の低迷や中国株式・債券への資金流入を背景に銀行間金利が低水準で推移していた。

だが、最近は融資需要が回復。海外勢の中国資産への投資も伸び悩んでおり、香港銀行間取引金利(HIBOR)1カ月物はわずか1カ月で165ベーシスポイント(bp)上昇し、4.45%付近となっている。

香港の第1・四半期の域内総生産(GDP)は前年同期比2.7%増加し、5四半期ぶりにプラスに転じた。経済活動の復活やインバウンド(域外観光客)の回復が寄与した。

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