豪中銀、インフレ上振れリスクを懸念 「許容度低い」
ロイター / 2023年10月17日 10時51分
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は17日、今月3日に開いた理事会の議事要旨を公表した。利上げも検討したが、金利変更を正当化するのに十分な新しい情報はないと判断したことが分かった。写真は2017年2月、シドニーで撮影(2023年 ロイター/Steven Saphore)
[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は17日、今月3日に開いた理事会の議事要旨を公表した。利上げも検討したが、金利変更を正当化するのに十分な新しい情報はないと判断したことが分かった。ただ、11月理事会までには追加情報を得られるとした。
議事要旨によると、理事会はインフレが期待したほど鈍化していないことに懸念を表明。政策金利が来月にも引き上げられる可能性を示唆した。
「メンバーは(インフレ)上振れリスクが大きな懸念であることを認めた」とし、「インフレ目標回帰が現在の予想より遅れることに対する理事会の許容度は低い」と述べた。
中銀は現在、インフレ率が2─3%の目標に低下するのは2025年終盤と想定している。第2・四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比6%、8月は5.2%だった。
理事会はインフレを抑制するため幾分のさらなる引き締めが必要になる可能性があると改めて表明した。
議事要旨は最近のガソリン価格上昇がインフレ期待に影響を与える可能性がある一方、サービスインフレの鈍化は緩慢にとどまっていると指摘。
理事会メンバーからは11月の会合前に経済活動、インフレ、労働市場に関する追加データやスタッフ予測の改定が得られるとの意見が出たという。
9月の雇用統計は今週、第3・四半期CPIは来週25日に発表される。
理事会は住宅価格の持続的な回復について、金融政策が想定ほど制約的でないことを示している可能性や、家計消費を下支えしている可能性があるとも指摘した。
市場では中銀が保有債券の一部を早期に売却する可能性があるとの観測が出ていたが、議事要旨で言及はなかった。
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