米犯罪件数、昨年は殺人減少 窃盗は増加＝ＦＢＩ報告

米連邦捜査局（ＦＢＩ）は１６日、年次犯罪報告を発表し、２０２２年に国内で発生した殺人とレイプの件数が前年から減少した一方、窃盗が増加したと明らかにした。写真は２０１８年７月、ワシントンのＦＢＩ本部で撮影（２０２３年　ロイター/Yuri Gripas）

［１６日　ロイター］ - 米連邦捜査局（ＦＢＩ）は１６日、年次犯罪報告を発表し、２０２２年に国内で発生した殺人とレイプの件数が前年から減少した一方、窃盗が増加したと明らかにした。

報告によると、殺人と故殺は６．１％、レイプは５．４％減少。一方、窃盗と自動車盗難はそれぞれ７．８％と１０．９％増加した。

商業団体はこのほど、小売店舗を標的にした組織犯罪が新型コロナウイルス禍前から「指数関数的に」増加しており、店舗が新たな防犯対策を余儀なくされていると報告している。

暴力犯罪は減少傾向にあるものの２万１１５６件発生しており、コロナ禍前をはるかに上回る。

昨年の中間選挙では、共和党が対応の甘さを非難するなど、犯罪が主要な争点となった。ただデータによると、支配政党に関係なく同様の犯罪件数傾向が見られた。