ガーナ、30─40％の元本削減含む債務再編案を提示

ガーナはこのほど、３０─４０％の元本削減を含めた債務再編案を債権者に提示した。再編案には表面利率を５％以内に抑える措置や、償還までの期間を２０年以内とする措置も盛り込んだ。オフォリ・アタ財務相が１６日、明らかにした。写真は２０１９年７月撮影（２０２３年　ロイター／SIPHIWE SIBEKO）

[アクラ　１６日 ロイター] - ガーナはこのほど、３０─４０％の元本削減を含めた債務再編案を債権者に提示した。再編案には表面利率を５％以内に抑える措置や、償還までの期間を２０年以内とする措置も盛り込んだ。オフォリ・アタ財務相が１６日、明らかにした。

財務相は投資家向け説明会で「われわれは現在、海外債権者との取り組みを強化しており、向こう１週間で状況が大きく進展すると予想している」と述べ、債権者との協議が年末までに決着すると期待していると表明した。

政府の説明資料によると、ガーナは昨年末時点で約３００億ドルだった対外債務のうち２００億ドルの再編を目指している。

過去数十年で最悪の経済危機に見舞われているガーナは債務コストが膨らむ中で国際資本市場から締め出され、債務再編へ向けて債権者との協議を進めている。

だが、債務再編案の報道を受けてガーナのドル建てソブリン債相場はあらゆる年限で大きく下落。再編案に対する一部投資家の失望感を反映した。