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米小売売上高、9月は前月比0.7%増 予想を上回る コアも堅調

ロイター / 2023年10月18日 1時50分

米商務省が17日発表した9月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.7%増えた。2022年12月撮影(2023年 ロイター/Eduardo Munoz/File Photo)

[ワシントン 17日 ロイター] - 米商務省が17日発表した9月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.7%増えた。増加率はロイターがまとめた市場予想の0.3%を上回った。自動車購入やレストラン・バーでの消費が増えたことが押し上げ要因となった。

8月分は当初発表の0.6%増から0.8%増へ上方改定された。

FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「消費が一服していないのは確実で、経済は高金利長期化という新常態に慣れつつあるようだ」と指摘。「連邦準備理事会(FRB)当局者らは年内の追加利上げを見込んでおり、経済指標のエコノミストを驚かせるような上振れが続けば、利上げを実施する必要があるだろう」と述べた。

9月の前年同月比は3.8%増だった。

小売売上高は大部分が商品(モノ)で構成され、インフレ調整をしていない。

労働市場の逼迫は引き続き個人消費をけん引しており、9月には33万6000人の雇用が創出された。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の間に蓄積された貯蓄は、以前の推定額を上回っている。

自動車の売上高が1.0%増加。8月は0.4%増だった。ガソリン価格の上昇を背景にガソリンスタンドの売上高は0.9%増。自動車とガソリンスタンドを除く小売売上高は0.6%増だった。

オンライン売上高は1.1%増。8月は0.4%増だった。10月は米アマゾンの有料会員向けセール「プライムデー」実施などを受けオンライン売上高が増加する可能性がある。

外食は0.9%増。8月は0.4%増だった。エコノミストは外食を家計の重要な指標とみなしている。ヘルスケア・パーソナルケア製品、雑貨店、食料品店の売上も増加した。

一方、家電・電化製品は0.8%減。建設資材・園芸用品が0.2%減だった。家具は変わらずだったが、衣料品は0.8%減少した。

スポーツ用品・趣味・書籍・楽器は変わらずだった。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ジェイ・ホーキンス氏は「現時点では米消費者の支出意欲を過小評価するのは時期尚早だ」と述べた。

自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は0.6%増。8月分は0.2%増と、当初発表の0.1%増から上方改定された。

コア小売売上高は国内総生産(GDP)統計の個人消費の動向を反映する傾向がある。個人消費は7月に急増したことで、2023年第3・四半期の伸びが加速したと予想されている。サービスへの支出も引き続き堅調で、消費全体を押し上げる見込みだ。

第3・四半期のGDPは年率換算で前期より最大5.1%増えると予想されている。第2・四半期は2.1%伸びていた。

モルガン・スタンレー(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、エレン・ゼントナー氏は「今回の小売売上高は、第3・四半期を通じて個人消費にさらなる勢いがあり、基調的な強さが強まっていることが裏付けられた。こうした状況は第4・四半期にも引き継がれる可能性がある」と述べた。

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