インドの物価情勢、足元で鈍化でも依然として難局=中銀月報
ロイター / 2023年11月17日 12時30分
インド準備銀行(中央銀行)は16日公表した11月の月報で同国の物価情勢について、ここ2カ月にわたるインフレの鈍化は安心材料としつつも、難しい局面を脱したわけではないとの見方を示した。写真はニューデリーで2019年7月撮影(2023年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ムンバイ 16日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は16日公表した11月の月報で同国の物価情勢について、ここ2カ月にわたるインフレの鈍化は安心材料としつつも、難しい局面を脱したわけではないとの見方を示した。
月報によると、同国のインフレ率は2022─23年度が平均6.7%、今年7─8月は7.1%となっていたが、今年9月は5%、10月は4.9%だった。
10月の消費者物価指数は前年同月比4.87%上昇し、4カ月ぶりの低い伸びにとどまったが、依然として中銀目標の4%より高い水準だった。中銀は23─24年度のインフレ率を平均5.4%と予想している。
一方で中銀は、同国の経済成長は内需に左右され続け、内需は外部からの衝撃を和らげる役目を担っていると指摘した。
経済成長率は上振れ基調にあり、国内総生産(GDP)の伸びは好調な祝祭需要を背景に10─12月に勢い付くと予想した。
また政府のインフラ支出や民間設備投資の拡大、デジタル化といった要因を考慮すると、投資需要は底堅く推移しそうだとした。
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