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米声優、AI企業を提訴 声を無断使用か

ロイター / 2024年5月17日 12時55分

 人工知能(AI)のボイスオーバー(文章読み上げ)機能に自分達の声を許可無く使用されたとして、声優2人が16日、米サンフランシスコに拠点を置く新興AI企業「Lovo」(ロボ)を相手取り、ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁に提訴した。2023年6月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Blake Brittain

[16日 ロイター] - 人工知能(AI)のボイスオーバー(文章読み上げ)機能に自分達の声を許可無く使用されたとして、声優2人が16日、米サンフランシスコに拠点を置く新興AI企業「Lovo」(ロボ)を相手取り、ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁に提訴した。

原告のポール・スカイ・レーマン氏とリネア・セージ氏は、同社が2人をだまして音声サンプルを提供させ、AIの声として無断で販売していると主張。詐欺や虚偽広告、肖像権侵害にあたるとして、最低500万ドルの損害賠償を同社に求めた。

原告側の弁護士はロイター通信に「同様のことが他の人に起こらないようにしたい」とコメントした。

訴訟によれば、レーマン氏とセージ氏はフリーランスサービス市場「Fiverr」の要請で匿名の顧客に声を提供。それぞれ、研究やラジオ広告のテスト台本にのみ使用されると聞かされていた。

その後、レーマン氏はAI版の自分の声がユーチューブ動画やポッドキャストに使用されていることを確認。セージ氏の声はLovoの広告に使用されていたという。

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