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NZ第2四半期CPI、3年ぶり低い伸び 年内利下げ観測高まる

ロイター / 2024年7月17日 11時9分

Lucy Craymer

[ウェリントン 17日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が17日発表した第2・四半期の消費者物価指数(CPI)は3年ぶりの低い伸びとなった。NZ準備銀行(中央銀行)の目標レンジに近づき、年内の利下げ観測が強まった。

CPIは前年比3.3%上昇と前期の4.0%上昇から鈍化し、エコノミスト予想の3.4%上昇を下回った。

中銀は年間インフレ率を3.6%と予想している。

統計局の消費者物価担当シニアマネジャー、ニコラ・グローデン氏によると、前年比の上昇率は2022年のピークを下回り、3年前の水準近くまで低下した。

CPIは前期比では0.4%上昇。エコノミスト予想は0.5%上昇だった。

中銀は先週、政策金利を8会合連続で5.5%に据え置いた。同時に、制約的な金融政策によりインフレ率が大幅に鈍化したと指摘。今年後半に1─3%の目標レンジに戻るとの見通しを示した。

ASBのシニアエコノミスト、マーク・スミス氏はCPI統計について「より早期で大幅な金利引き下げにリスクが傾く」とし、11月の25ベーシスポイント(bp)利下げは中銀が今年実施する必要のある最小限の措置になりそうだと述べた。

ただ、弱いCPI統計は織り込み済みだったほか、非貿易財のインフレ率が市場予想を上回ったことから、NZドルは統計発表後に0.4%上昇した。

非貿易財のインフレ率は前年比5.4%で、前期の5.8%は下回ったものの高止まりした。家賃や住宅建設費、地方税の上昇が背景。ただ、統計局が道路使用料の計算方法を変更したことも、非貿易財のインフレ率が予想を上回る一因となった。

ANZのエコノミストはCPI統計で需要の弱さが示されたとし、経済全体で生産能力の余剰が拡大していると指摘した。

ANZは従来、来年2月の利下げを予想していたが、CPI発表後、中銀が11月に利下げに踏み切るとの見方を示した。

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