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米アルファベット、ウィズ買収ならクラウドセキュリティー事業強化

ロイター / 2024年7月17日 10時53分

米グーグルの親会社アルファベットがサイバーセキュリティーの新興企業Wiz(ウィズ)を買収することができれば、ハッカー攻撃の主な標的となっている規模の大きい企業や組織に向けにクラウド環境のセキュリティーサービスを提供する上で大いにプラスに働き、ライバルでのアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトと競う上で支えになると専門家は指摘している。写真は4月22日、ドイツのハノーバーで撮影(2024年 ロイター/Annegret Hilse)

Zeba Siddiqui

[サンフランシスコ 16日 ロイター] - 米グーグルの親会社アルファベットがサイバーセキュリティーの新興企業Wiz(ウィズ)を買収することができれば、ハッカー攻撃の主な標的となっている規模の大きい企業や組織に向けにクラウド環境のセキュリティーサービスを提供する上で大いにプラスに働き、ライバルでのアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトと競う上で支えになると専門家は指摘している。

関係者が14日に明らかにしたところによると、アルファベットはウィズを最大230億ドルで買収する方向で協議しており、交渉は進んだ段階にある。実現すればアルファベットにとって過去最大規模の買収となる。ウィズはハッキングの脅威に対してシステム全体と特定のソフトウエアをスキャンするツールを提供している。

サイバーセキュリティー企業マルウエアバイツのシニア・インテリジェンス・アナリスト、ジェローム・セゲラ氏は「クラウドセキュリティー市場は非常に活況を呈している。ウィズが提供する優れた視認性により、顧客は資産を簡単に把握できる」と述べた。

セキュリティー企業シュアファイヤー・サイバーの最高技術責任者、マーク・ブライチャー氏は「アルファベットはマイクロソフトや、少し小規模ではあるがアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と競合しようとしているのだと思う。ウィズはクラウドセキュリティー市場の大部分を単一のプラットフォームでカバーしている数少ない企業の1つだ」と述べた。

2020年に創業したウィズは、新型コロナウイルスのパンデミック期に始まったクラウド化の波に乗って急成長。2カ月前のイベントでは企業価値を120億ドルと説明していた。

消息筋によると、ウィズは2025年のオーガニックレベニュー(買収・売却や為替相場などの影響を除いた本源的売上高)を10億ドルと見込み、ベンチャーキャピタル投資による調達は20億ドル近くに達している。

一方、グーグルは近年、サイバーセキュリティー事業を着実に拡大しており、2年前にはサイバー企業のマンディアントを54億ドルで買収した。

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