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UAW、ステランティスが不当労働行為と告発

ロイター / 2024年9月17日 9時8分

 9月16日、全米自動車労働組合(UAW)は、「クライスラー」部門を抱える欧米系自動車大手ステランティスが2023年秋に合意した労働契約に違反する不当労働行為があったとして、全国労働関係委員会に告発をしたと発表した。パリ近郊で4日撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

Nora Eckert

[デトロイト 16日 ロイター] - 全米自動車労働組合(UAW)は16日、「クライスラー」部門を抱える欧米系自動車大手ステランティスが2023年秋に合意した労働契約に違反する不当労働行為があったとして、全国労働関係委員会に告発をしたと発表した。UAWはステランティスが将来の製品計画に関する情報提供を拒否したことを告発の理由に挙げている。

UAWは発表文書で、ステランティスがスポーツタイプ多目的車(SUV)「ダッジ・デュランゴ」の生産を米国外に移そうとしているとして複数のUAW地方支部が契約上のグリーバンス(苦情)を申し立てたとも説明した。

ステランティスはまだ申し立てを受け取っていないとしながらも、同社は2023年の労働契約で交わした投資の約束に違反していないとコメントした。その上で「競合他社と同様に、ステランティスも競争力を強化し、将来の持続可能性と成長を確保することに重点を置いて新モデルを市場に投入する方法と時期を慎重に管理しようとしている。適切な時期にUAWに対して計画を伝える」と説明した。

UAWのショーン・フェイン会長は、ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)を公の場で標的にし、同社の売上高と利益が落ち込み、レイオフ(解雇)や減産が組合員に影響を及ぼしているのは「失態」だと非難した。

フェイン氏は「団結したUAWとして私たちの契約を履行し、ステランティスに約束を守らせるつもりだ」との声明を出した。

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