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半導体需要の鈍化、25年もしばらく続く AIは例外=蘭ASML

ロイター / 2024年10月17日 10時24分

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLのクリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は16日、顧客の発注先送りにつながっている半導体需要の鈍化は2025年に入ってもしばらく続くとの見方を示した。写真は2018年8月、オランダのフェルドホーフェンで撮影(2024年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

Toby Sterling Nathan Vifflin

[アムステルダム 16日 ロイター] - オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLのクリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は16日、顧客の発注先送りにつながっている半導体需要の鈍化は2025年に入ってもしばらく続くとの見方を示した。

25年売上高見通しを下方修正した第3・四半期決算発表後のアナリスト向け電話会見で「回復の鈍化について最初に述べたのは、これが全ての顧客に影響を及ぼすと考えるからだ」と述べた。

自動車、パソコン、メモリーチップの需要は低迷しているが、AI(人工知能)半導体の需要は例外だと指摘。「われわれはAIについては依然としてかなり楽観的だ。AIが今なければ、市場は非常に悲しむことになっていただろう」と語った。

また、ロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は、中国売上高見通し下方修正は輸出規制が一因だと説明。ASML全体の売上高に占める中国顧客向けの割合について、24年第3・四半期が47%だったのに対し、25年通年は20%に低下すると予想した。

<発注先送りは顧客の交渉戦術か>

この電話会見に先立ち、投資会社アウレウスのハン・ディーペリンク最高投資責任者(CIO)は、顧客の発注先送りは交渉戦術でもあるとして、ASMLに価格面での譲歩を迫り、同社の利益率を圧迫する可能性があると述べた。

アウレウスは8月にバリュエーション上の懸念から保有するASML株を減らしたものの、依然として中心的な投資先だという。

ディーペリンク氏はまた、米国主導の輸出規制により、中国半導体メーカーからの受注が減少していることにも言及。「中国はもちろん規制の到来を知っており、(22─24年に購入を)前倒しした」と語った。  

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