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豪9月就業者数は再び予想上回る、失業率横ばい 利下げ観測後退

ロイター / 2024年10月17日 11時47分

 10月17日、豪連邦統計局が発表した9月の雇用統計は、就業者数の伸びが6カ月連続で市場予想を上回った。写真は製鉄所で働く従業員。オーストラリアのポート・ケンブラで2月撮影(2024 ロイター/Lewis Jackson)

[シドニー 17日 ロイター] - 豪連邦統計局が17日発表した9月の雇用統計は、就業者数の伸びが6カ月連続で市場予想を上回った。失業率は横ばい。労働市場が引き続き逼迫しているとの見方が高まり、年内の利下げ観測が後退した。

9月の就業者数は前月比6万4100人増と、市場予想の2万5000人増を大幅に上回った。フルタイム就業者が増加の大半を占めた。8月の就業者数は4万2600人増に下方改定された。

失業率は4.1%で8月改定値から変わらず。労働参加率は67.2%に上昇し、過去最高を更新した。

豪ドルは対米ドルで0.5%高の0.6698米ドルと、1カ月ぶりの安値から反発。3年債利回りは7ベーシスポイント(bp)上昇して3.829%を付けた。

市場が織り込む12月の利下げ確率は統計発表前の46%から30%に低下。来年2月の確率も75%となり、利下げを巡る不透明感が高まった。

INGのアジア太平洋地域調査責任者、ロバート・カーネル氏は「来年第1・四半期まで利下げは開始されないというわれわれの見通しを変える材料は見当たらない。この見通しでさえ積極的すぎる可能性がある」と述べた。

統計局の労働統計責任者、ビョルン・ジャービス氏は求人広告が高い水準を維持しており、さまざまな業界で職を見つけて労働力に加わる人が依然として多数いると指摘した。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は昨年11月以降、政策金利を4.35%に据え置いている。雇用の伸びを維持しながらインフレを目標の2─3%に抑制するのに十分に制約的な水準と判断しているが、基調的なインフレ率は依然として高止まりしており、労働市場の減速は緩やかなペースにとどまっている。

統計では9月の労働時間は0.3%増加した。8月は0.4%増加していた。不完全雇用率は0.1%ポイント低下して6.3%となり、いずれも労働市場の堅調さを示した。

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