ＡＳＭＬ、決算の誤開示報告 「技術的エラー」で予定より半日早く

　１０月１６日、オランダの半導体製造装置大手ＡＳＭＬは、前日公表の７─９月期決算を誤って早く開示したことについて、オランダ金融市場庁に報告したと発表した。「技術的エラー」だったと説明している。写真はＡＳＭＬのロゴ。オランダのフェルドホーフェンで昨年６月撮影（２０２４　ロイター／Piroschka van de Wouw）

Toby Sterling

[アムステルダム １６日 ロイター] - オランダの半導体製造装置大手ＡＳＭＬは１６日、前日公表の７─９月期決算を誤って早く開示したことについて、オランダ金融市場庁に報告したと発表した。「技術的エラー」だったと説明している。

同庁の広報担当者は、企業とのやりとりを開示しないと定める法律に基づき、今回の件を調査するかどうかについてコメントできないとした上で「情報は株主に同時に配信されなければならない」と述べた。

ＡＳＭＬは１５日、決算内容を含む報道資料を誤って予定より半日早く自社サイト上で開示した。資料には２０２５年通期売上高と受注予測の下方修正が含まれ、同社株は過去２０年で最大の下落に見舞われた。

同社のクリストフ・フーケ最高経営責任者（ＣＥＯ）は１６日、アナリストとの電話会見で謝罪。下方修正の影響を考えると「不運なことだ」と語った。