米ジョージア州の新選挙規則に無効判断、州裁判所 トランプ派痛手

米南部ジョージア州の裁判所は１６日、共和党トランプ前大統領の支持派が過半数を占める州選挙管理委員会が決定した複数の新選挙規則は無効との判断を示した。写真は米ジョージア州アトランタで投票場所の外に置かれた投票用標識で１６日に撮影（２０２４年　ロイター/Megan Varner）

Luc Cohen　Jack Queen

[１６日 ロイター] - 米南部ジョージア州の裁判所は１６日、共和党トランプ前大統領の支持派が過半数を占める州選挙管理委員会が決定した複数の新選挙規則は無効との判断を示した。１１月の大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏の支持勢力に不利な判決が相次いで出た。

新規則は、地方選挙管理職員に投票に関する不正を調査し、関連資料を精査する権限を与える規定が含まれる。

裁判所は規則が州法に違反しているほか、選挙管理委員会の権限を越えたと判断した。

共和党は新規則が選挙の安全性を確保するのに必要と主張。民主党は、１１月の米大統領選の鍵を握る激戦州ジョージアでの結果認定を阻害する狙いがあるとして反対してきた。

ジョージア州の裁判所は１５日に、投票所職員に票数を手作業で確認するよう義務付ける新たな規則の一時差し止めも命じており、トランプ支持派に不利な判断が出るのはここ２日間で３件目となった。