米国株式市場＝ダウ最高値更新、堅調な小売売上高受け 半導体株に買い

米国株式市場は、ダウ工業株３０種が上昇してして取引を終え、過去５営業日のうち４営業日で終値ベースで最高値を更新した。２０２１年１月撮影（２０２４年　ロイター/Mike Segar）

Lisa Pauline Mattackal　Purvi Agarwal　David French

［ニューヨーク　１７日　ロイター］ - 米国株式市場は、ダウ工業株３０種が上昇して取引を終え、過去５営業日のうち４営業日で終値ベースで最高値を更新した。

この日発表された小売売上高が予想を上回り、消費の堅調さを示唆する結果となったことを受けた。また、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）が強気な見通しを示したことで、半導体株に買いが広がった。

ＴＳＭＣの米上場株は９．８％高と急伸。エヌビディアも０．９％上昇した。フィラデルフィア半導体株指数は １％高となった。

９月の小売売上高は前月比０．４％増と、エコノミスト予想の０．３％増を上回った。週間の新規失業保険申請件数は、市場予想に反して減少した。

クリアブリッジ・インベストメンツの投資戦略アナリスト、ジョシュ・ジャムナー氏は、堅調な経済指標が発表されたことで、景気後退への懸念が和らぎ、景気と企業業績の成長見通しを投資家が修正していると指摘した。

保険会社トラベラーズ・カンパニーズと資産運用のブラックストーン・グループは９％、６．３％、それぞれ上昇した。市場予想を上回る第３・四半期利益を発表したことを受けた。

Ｓ＆Ｐ銀行株指数は０．１％高と、５営業日連続で上昇した。大手地方銀行の多くが第３・四半期の決算を発表し、Ｍ＆Ｔ銀行とシノバス・ファイナンシャルが５％超上昇した。一方、トゥルーイスト・ファイナンシャルは３．５％下落、ハンティントン・バンクシェアーズも２．６％安となった。

米取引所の合算出来高は１１３億４０００万株。直近２０営業日の平均は１２０億８０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 43239.05 +161.35 +0.37 43119.81 43289.76 43119.81

前営業日終値 43077.70

ナスダック総合 18373.61 +6.53 +0.04 18537.21 18541.46 18368.79

前営業日終値 18367.08

Ｓ＆Ｐ総合５００種 5841.47 -1.00 -0.02 5875.62 5878.46 5840.25

前営業日終値 5842.47

ダウ輸送株２０種 16332.69 -229.97 -1.39

ダウ公共株１５種 1062.37 -5.91 -0.55

フィラデルフィア半導体 5204.81 +48.95 +0.95

ＶＩＸ指数 19.11 -0.47 -2.40

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1588.60 +0.02 0.00

Ｓ＆Ｐ素材 614.10 +0.73 +0.12

Ｓ＆Ｐ工業 1174.20 -2.95 -0.25

Ｓ＆Ｐ主要消費財 879.76 -3.60 -0.41

Ｓ＆Ｐ金融 791.96 +2.55 +0.32

Ｓ＆Ｐ不動産 278.50 -1.91 -0.68

Ｓ＆Ｐエネルギー 697.73 +3.05 +0.44

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1776.14 -10.44 -0.58

Ｓ＆Ｐ通信サービス 312.79 -2.17 -0.69

Ｓ＆Ｐ情報技術 4505.09 +18.80 +0.42

Ｓ＆Ｐ公益事業 413.86 -3.87 -0.93

ＮＹＳＥ出来高 8.56億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39305 + 205 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 39205 + 105 大阪比