IMF、25年の世界成長3.3%に引き上げ 米経済の強さがけん引
ロイター / 2025年1月18日 2時29分
(表現を一部修正して再送します。)
[ワシントン 17日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は17日、2025年の世界経済成長率の見通しを0.1%ポイント引き上げ、3.3%とした。米国の予想を上回る成長が、ドイツやフランスなど主要経済国の見通し引き下げを相殺する形となった。日本の25年成長率は1.1%で据え置いた。
IMFは最新の見通しで25年と26年の世界経済成長率を3.3%とした。世界の総合インフレ率は25年に4.2%、26年には3.5%に低下すると予想。これを受け、金融政策の正常化が一段と進むとした。
一方、世界経済成長率は00─19年の平均である3.7%を下回っていると指摘。関税や非関税障壁、補助金といった一方的な措置は貿易相手国を害し、報復措置の原因となる可能性があると警告した。
来週20日には、高関税案を掲げるトランプ次期米大統領がホワイトハウスに返り咲く。
IMFのチーフエコノミストのピエール・オリビエ・グランシャ氏は17日に公開したブログで、こうした政策が「国内の見通しを持続的に改善することはほぼなく」、全ての国を「より悪い状況に追い込む」可能性があると述べた。
米成長予測は、堅調な労働市場と投資の加速を背景に24年10月の前回見通しから0.5%ポイント引き上げ、2.7%とした。一方、26年については2.1%に鈍化すると予想した。
ユーロ圏の成長予想は、25年は1.0%、26年は1.4%と、それぞれ0.2%ポイント、0.1%ポイント下方修正。製造業の予想を下回る勢いと、政治や政策動向を巡る不確実性の高まりを理由とした。
ドイツは、25年にはわずか0.3%の成長率になると予測。10月は0.8%と予測していた。一方、26年には1.1%に上昇すると見込む。
フランスも25年を1.1%から0.8%、26年も1.3%から1.1%に引き下げた。
一方、中国は25年を0.1%ポイント上げて4.6%、26年を0.4%ポイント上げて4.5%とした。11月に発表した財政刺激策を理由とした。
中東・中央アジア地域は25年は0.3%ポイント下げて3.6%、26年も同じく3.9%に引き下げた。原油の自主減産を背景としたサウジアラビアの成長率見通しの下方修正が主に寄与した。
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