日経平均は小じっかり、模様眺めムード強く売買代金1兆円割れ
ロイター / 2020年7月17日 12時13分
[東京 17日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比3円59銭高の2万2773円95銭となり、小じっかり。前日の米国株式市場は下落したものの、上海株式市場が堅調に推移するなど支援材料もあり、全般は底堅い展開となった。ただ、週末とあって模様眺めムードが強く、もみあいとなっている。東証1部の売買代金は1兆円台を割り込んだ。
16日の米国株式市場は、マイクロソフト
米商務省が16日発表した6月の小売売上高は前月比7.5%増と、市場予想の5%増を上回った。ただ、新型コロナ感染第2波が経済回復の重しとなっている。6月最終週の時点で何らかの失業手当を受けていた人は約3200万人となった。
日本株は外為市場でドル/円が円安に振れたこともあって、買い優勢で始まった。その後、上海株式市場が堅調なスタートとなるなど支援材料があったものの、「週末とあって見送りムードが強い。上値を追うには新たな材料が欲しいところだ」(国内証券)という。
TOPIXは0.05%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9051億1200万円。東証33業種では、電気・ガス業、医薬品などが上昇し、鉄鋼、不動産業、空運業など直近買われた業種の値下がりが目立った。
個別では、富士通<6702.T>、東京エレクトロン<8035.T>などハイテク株、半導体関連の一角が上昇したほか、ソフトバンクグループ<9984.T>もしっかり。半面、ソニー<6758.T>が利益確定売りに押され、任天堂<7974.T>もさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが896銘柄、値下がりが1180銘柄、変わらずが94銘柄だった。
日経平均はもみあい。注目された上海株式市場はしっかりで始まったことで、マイナス圏から前日比変わらず近辺に居どころを変えている。ただ「週末とあって全体的に見送りムードが強い。上値に対して慎重となっている」(国内証券)という。
日経平均はマイナス圏に転落し、前営業日比40円ほど安い2万2700円台前半でのもみあいとなっている。市場では「外部環境に大きな変化はないものの、新型コロナの新規感染者数が増加し続けていることもあり、今の経済回復ペースは期待通りなのか、投資家はやや慎重になってきている。手掛かり材料も少ないので、午前10時30分に上海取引所が始まるのを待っている状態」(国内証券)との声が出ていた。
寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比37円21銭高の2万2807円57銭となり、小幅に反発して始まった。その後は前営業日比70円ほど高い2万2800円台半ばでの推移となっている。オーバーナイトの米国株式市場は下落したものの、米株先物がしっかりしていることが好感されている。東証33業種では電気・ガス業、証券業、非鉄金属などの20業種が値上がり。空運業、不動産業、パルプ・紙などの13業種は値下がりとなっている。
市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>、ソニー<6758.T>、パナソニック<6752.T>が売り買い拮抗。
指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>は売り買い拮抗、ファナック<6954.T>は売り優勢。
メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が売り買い拮抗となっている。
*内容を追加します。
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