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アジア株式市場サマリー(17日)

ロイター / 2020年7月17日 20時8分

[17日 ロイター] - 中国株式市場は小幅高で取引を終えた。ただ週間ベースでは5カ月ぶりの大幅安となった。

前日発表の中国の第2・四半期国内総生産(GDP)が予想より堅調な数字となったことから当局の政策引き締めに対する警戒感が高まったほか、海外勢の利食い売りも広がった。

上海総合指数<.SSEC>終値は4.0301ポイント(0.13%)高の3214.1287。週間ベースでは5%下落。2月28日の週以来の大幅な下げとなった。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>終値は28.448ポイント(0.63%)高の4544.701。週間ベースでは4.4%下落。3月以来の大幅な下げとなった。

酒造大手の貴州茅台<600519.SS>が7.9%下落。人民日報が、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」のアカウントで「貴州茅台は飲むものであり、投機の対象ではない」との記事を掲載したことが嫌気された。

渤海証券によると、中国の半導体受託生産(ファウンドリー)大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)<688981.SS>が前日、上海市場に新規上場したことを受けて、関連銘柄に利食い売りが出た。香港との株式相互取引制度「ストックコネクト」を通じて大量の資金が流出しており、地合いを圧迫する要因になっているという。

海外勢は14日、ストックコネクトを通じてA株を174億元(24億9000万ドル)売り越した。売り越し額は16日までの3日間で270億元に達している。ここ数カ月は大幅な買い越しとなっていた。

香港株式市場は反発。ただ、本土市場の調整が重しとなり、ハンセン指数は週間で約2カ月ぶりの大幅下落となった。

ハンセン指数<.HSI>終値は118.48ポイント(0.47%)高の2万5089.17。

ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>終値は69.65ポイント(0.69%)高の1万0203.57。

週間では、ハンセン指数が2.5%安と5月22日までの週以来の大幅な下げ。H株指数も3月20日までの週以降で最大となる3.2%安だった。

ソウル株式市場は反発して引けた。週間の上昇率は6週間ぶりの高水準だった。新型コロナウイルスの感染再拡大で成長見通しが不透明になる中でも、米国の刺激策への期待から地合いが上向いた。

 総合株価指数(KOSPI)は、週間では2.37%上昇した。

 米議会では、複数の州で改めてロックダウン(都市封鎖)が導入される中、来週から救済策の議論を始める予定。

 外国人投資家は1088億ウォン相当の買い越し。

 HIインベストメント・アンド・セキュリティーズのアナリストは、IT企業の業績の伸びや自動車メーカーの見通し改善で地合いが改善し、外国勢が買っていると指摘した。

シドニー株式市場は反発。新型コロナウイルスの感染者増加をめぐる警戒感から多くの投資家が手控える中でも、鉱業や素材株の上昇が支えになった。

S&P/ASX200指数は週間では1.5%高。

ビクトリア州では1日の感染者数が過去最多を記録。ニューサウスウェールズ州は制限措置の強化を打ち出した。

一方、豪政府が16日に雇用助成金制度に15億豪ドル(約10億5000万米ドル)を拠出すると表明したことが地合いを強めた。6月の失業率は22年ぶりの高水準だった。

スモリング・ストックブローキングのマネジング・ディレクター、ブラッド・スモリング氏は「全ての刺激策からこうした恩恵を得てきた。このまま進めるのか、それとも下げ始めるのか、様子をうかがっている」と述べた。

鉱業株指数<.AXMM>は0.8%高。アルミナ が4.4%高とけん引した。サウス32 も4.2%高。リオ・ティント は一時6カ月近くぶり高値を付け、0.6%高で終えた。

金融株指数<.AXFJ>は0.1%高。ウエストパック銀行 が0.5%、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB) が0.2%とそれぞれ上昇した。

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